- 虎太朗
コロナ危機から考えるポートフォリオ運用
すっかり株式市場はコロナ前の株価水準を回復し、今年3月の急落も忘れられがちですが、3月の株式市場は悲惨だったことを思い返して見たいと思います。
下記はダウ平均の過去の下落率トップ7です。
・第1位:1987年10月19日 ▲22.6%
・第2位:1929年10月28日 ▲13.4%
・第3位:2020年3月16日 ▲12.9%
・第4位:1929年10月29日 ▲11.7%
・第5位:1931年10月5日 ▲10.7%
・第6位:2020年3月12日 ▲10.0%
・第7位:1929年11月6日 ▲9.9%
コロナ危機で今年の3月が2日間も入っております。あとは戦前の古い記録も多いので、現代株式市場で言えば未曾有の危機だったことがわかるかと思います。
また、コロナショックはリーマン危機と比較されることが多いですが、リーマン危機が一つも入ってないことがわかるでしょう。これはいかに今年3月が異常だったかわかると思います。
次に下落幅で見て行くと下記になります。
・第1位:2020年 3月16日 ▲2,999ドル(▲12.9%)
・第2位:2020年 3月12日 ▲2,353ドル(▲10.0%)
・第3位:2020年 3月 9日 ▲2,014ドル(▲7.8%)
・第4位:2020年 6月11日 ▲1,862ドル(▲6.9%)
・第5位:2020年 3月11日 ▲1,465ドル(▲5.9%)
・第6位:2020年 3月18日 ▲1,338ドル(▲6.3%)
・第7位:2020年 2月27日 ▲1,191ドル(▲4.4%)
・第8位:2018年 2月 5日 ▲1,175ドル(▲4.6%)
・第9位:2018年 2月 8日 ▲1,033ドル(▲4.1%)
・第10位:2020年 2月24日 ▲1,032ドル(▲3.6%)
下落幅は下落率よりは意味は薄れますが、それでも上位10中で8日が今年の2月、3月に発生していることを考えるといかに異常だったかわかります。
多くの人はこの期間のどこかで損切りしてるのだろうと思います。
なぜか?それは投資余力がないからです。言い換えれば押し目買いの余力がない。
投資の下手な人(損をする人)のパターンは大体同じで、
少なく勝って大きく負けます。
少なく勝つとは利益確定が早いことを意味します。
大きく負けるのは、これは予想不可能なので避けるのが難しい。
それではどうしたら良いのか?私はポートフォリオの絶対額を常に一定に維持するようにしております。例えば、1000万のポートフォリオならば1200万になれば200万を現金化して外します。常にこれをすることで、現金を保有しておきます。
複利効果を考えるともったいないのですが、
投資で一番効率が良いのは大暴落の際に買い向かうことです。
そのためには、2段、3段、4段下げくらいまで押し目買いできる余力を持っている必要があります。10年に一度しかないチャンスのために現金化するのは賛否あるでしょうが、
もし運用がうまいならば、1000万を1500万にあげて、基準をあげて行くことです。
重要なことはルールを作り、そのルールを守ること
今日はこの辺で。