- 虎太朗
シンガポールのVISA(Pass)
本日の日経新聞にも出てますが、シンガポールでは就労ビザの取得要件を厳しくしています。日本人に対しては表の通りです。
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20200917&c=DM1&ng=DGKKZO6388863015092020FFE000
要点は、外国人は一定の高収入者(納税者)のみきてほしい。
そして、若者なら収入が少なくても学歴が高い人間ならOKということです。
シンガポールはこのようにお金や学歴に関してもブラックボックスはなく、明確にルールを明文化します。日本は表面的に、平等精神や人権の保護があるため、このように明文化しないでしょう。(役所は裏で基準を持っていますが)
記事にもあるようにこれによって、日本人駐在員でも給与が少ないと基準に達しないため、パスが取れません。これは、企業にとっても、そこまでして駐在が必要か?という話になります。結果、駐在員が減ることが予想されます。
一方で、この裏側には香港の混乱が大きく影響しています。
香港から、多くの富裕層や知識人がシンガポールを目指しています。
政府としては同じ中華系の香港は受け入れやすく、全体的には発給基準を上げることになりました。今後シンガポールの相対的価値はさらに高まると想定され、パスや永住権の取得、法人設立等でハードルが上がるとおもわれます。

追伸:ちなみに私はPEP(Personalised Employment Pass)というパスを保有しています。これは企業に属していないが個人で発給されるパス(日本的に言うと高度人材ビザ)で、上記の表よりもさらに高い基準(収入)が要求されます。
ただ、それでもシンガポールに拠点を持つ意味は様々な面であると考えています。
詳しく知りたい方はメールください。