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  • 虎太朗

ファンドのリスクとリターンの考え方

本日は、少しお勉強っぽい話で、ファンドのリスクとリターンの考え方を解説してみます。

ヘッジファンドへの投資のリスクはすでに話していますが、今回はファンドの運用リスクとリターンについて話したいと思います。

リスクの同意語としてボラティリティーという言葉があります。そして、リスクとボラティリティーは危険信号のように見られています。しかし、運用に関して、危険信号とは、危険を教えてくれる指標であり、一概に悪い言葉とは言えません。私は、リスクを予算のように考えています。例えば、旅行に行く時、最悪いくらまでお金を使えるのか。「このぐらいで収まれば良いなあ」から「ここまで使ったら、やばい」、これ以上にならないようにリスクをコントロールするのが、予算であるのです。そして、予算内で治った場合でも、金額だけが全てではないのも確かです。使ったお金に見合う物を買ったのか、その金額をまた払っても良いくらい楽しかったかというのも大切な要因です。

ファンドのリスクとリターンの関係は旅行の予算と同じ考えをします。リスクをとった価値があるかどうか。ギャンブル的なリスクではなく、計算上のリスクです。20%損しても死なない、でも、20%のプラスを目指す。

リスクとボラティリティーの数字の意味とは、どれだけの変動が見込めるのかという予算・指標のことです。よって、リターンとある意味同意語です。上に変動するのがリターン。下に変動するのがリスク。両方合わせてボラティリティーです。マネージャーは、このボラティリティーをコントロールしなければなりません。例えば、ボラティリティー10%のファンドでしたら、ポートフォリオまたは各銘柄の数値がマイナス5%(マネージャーの裁量で決まる数値なので、例えば5%ということです)になった時点で、ロスカットをし始めるなど、下振れをコントロールする。もちろん、上値も、+10%になったら利益確保(これもマネージャーの裁量で決まる数値です)するのもボラティリティーのコントロールとなります。

そして、ここで、ちょっと知っているとプロぽい言葉をつけたします。

「シャープレシオ」=プラスのボラティリティー÷マイナスのボラティリティー

数字が大きければ大きいほど良いですが、シャープレシオ1を越えれば良いリターンと言えるでしょう。

私は、よく食事に行った時、シャープレシオを使います。払ったお金に対して味の評価です。千円のランチで、千円の価値があったと思えば、シャープ1です。投資のリターンが10%だったら、マイナス10%までは致し方無いと考えるならシャープ1のファンドを探し、マイナスが10%もあるなら、プラス20%は欲しいと思うのであれば、シャープ2を探さなければなりません。現実的に言ったら、食事にいくら使えるのか=まずどれだけのマイナスを許容出来るのかを決めて、シャープレシオ1以上を目指すファンド探すことをお勧めします。例えば下記のヘッジファンドであれば、"Annualized Sharp 1.22"とあります。


リターンは高ければ高いほど良いに決まっています。でも現実には、リターンがよく、シャープレシオも高いファンドはありえるのでしょうか?はい、1―3年で見たら可能だと思います。実際そのようなファンドに何度もあったことがあります。でも、それはあくまでも良いタイミンで投資した場合のみです。リターンはもちろん大切ですが、持続可能なのかの方がもっと大切です。なぜなら、良いリターンなんて、いくらでもあります。でも、そのタイミングで私が投資しているかどうかは天に運を任せるしか無いからです。でも持続可能のファンドでしたらどうでしょう?良いリターンで、シャープ1、そしてそれが10年継続したファンドであれば、3年シャープ2のファンドよりよっぽど現実味もあれば実現可能なのではないでしょうか。その意味で上記ファンドは2012年からの年率でシャープレシオ1.2というのは立派です。

では、次にボラティリティーが高いファンドは悪いファンドなのか?

シャープが2でも、プラスが0.5%でマイナスがない銀行預金のようなファンドでしたら、銀行に定期預金する方がよっぽど良いです。ある程度のボラティリティーが無いとリターンはないということはお分かりいただけると思います。では、ボラティリティーがどのくらいだったら許せるのでしょうか?それが次に来るべき質問なのです。ボラティリティーは悪いことではないのです。自分で決めることなのです。リターンが欲しいのでしたら、ボラティリティーを悪と考えてはいけないのです。あくまでもいくら損しても大丈夫かの指標です。

これも上記ファンドで解説すると、"Annualized Volatility 39%"とあります。

これは確かに高い変動率ですが、その変動率を受け入れるからこそ、年率平均48%のリターンを取れるのです。

もちろん、ファンドの選別がそれで終われば苦労はしないのですが、せめてそこまでは、理解して投資をしたいと思っています。その先には、マネージャーが本当にボラティリティー(リスク)20%、シャープ1を継続できるのかという世界で一番難しい問いがあるからです。

ファンド投資はこうやってみると結婚と同じかなとも思えます。自分自身が100点と思うのであれば、それに見合った異性と結婚するのがシャープレシオ1。しかし、結婚後果たして、パートーナーは、その魅力を継続できるのか?ヘッジファンドも結局「人」です。最後は継続性であり、資質であり、人間性であるのではないでしょうか。リスク、リスクと叫んで、肝心なことを見落とさないようにしたいと思います。(もちろん、結婚は愛です!ヘッジファンドも愛です!)

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